試合自体を見たわけではないが、日本プロ野球記録の1シーズン12個目のボークを記録したあと、矢野捕手のサインを無視して速球をヤクルト・竹内の頭部に投げ込み、死球の危険球即退場。
ヤクルトの古田監督も「ああいうことを許していたら、野球にならない」と感情ムキ出しで怒っていたことに対し、昨日の試合前、阪神の岡田監督も古田監督の所に出向き謝罪した。
いわば、自軍の将もジャンが審判のボークの判定に怒って故意に危険球を投げつけたことを暗黙にうちに認めたわけだが、ジャンは今後どうなってしまうのだろう?
後半戦はかなりいい感じのピッチングでローテーションの一角を務めたジャンだし、これからもセ・リーグ優勝を果たすためには必要なピッチャーだが、あれだけ情緒不安定だとまた、あのような危険球を故意に投げる可能性もあるので、球団としても何らかの罰として2軍降格を決めたのだろう。
この話を聞いて、何年も前にジャイアンツに在籍したバルビーノ・ガルベス投手を思いだした。
あれは甲子園の阪神対巨人戦で、ガルベスの投げた微妙な球をボール判定された後に坪井にホームランを打たれ。投手交代のコールの際、ガルベスは主審に向かって球を投げつけ、ボールは審判に当たらなかったものの、その年は出場停止処分に。あのときのガルベスの気性の荒さと行動が何となく、今回のエステバン・ジャンと重なった。そういえば、出身もガルベス、ジャンともにドミニカ共和国だし、共通項があるなあ。
契約金含めて3億円以上、年俸でも約2億4000万円以上と阪神の新人外国人投手としては最高額でメジャーリーグから獲得したジャンだが、今年も含め、来年以降はどうなってしまうんだろうか。
少なくとも今年は再度、1軍へあがって勝利に向けてがんばってもらいたいが...。